絵本

ひなげしのおうじ

この絵本の内容紹介あらすじ

ひなげしの王子は、小麦の馬に乗って散歩に出掛けました。小川をひらりと飛び越え、迷子のひばりを助け、「とつげき!」と言って蜘蛛の巣を突き破ります。

ところが、蜘蛛の巣の持ち主であるクモおばさんはカンカンに怒ってしまいました。「こら、なに するんだね!」と怒鳴って、追い掛けてきます。

さらには、ひなげしの王子の前にモグラが立ちはだかりました。ひなげしの王子は馬から転げてしまい、クモおばさんとモグラに挟み撃ちにされてしまいます。そうして絶体絶命のピンチを迎えたそのとき、「せなかに のって!」とひばりのお母さんが空を飛んできました。

ひばりのお母さんに助けてもらうと、ひなげしの王子はパラシュートで地面に降りていきます。これで安心かと思いきや、不運なことに着地点には池が・・・。今度こそどうなってしまうのでしょう。

ひなげしの王子は、たくさんの生き物達と交流しながら大冒険を繰り広げます。「冒険に危険は付きもの」と言うように、ひなげしの王子にもささやかな危険やトラブルが訪れます。


この絵本は、1944年にベルギーのブリュッセルでエディシォン・デ・ザルティスト社より出版されました。『サン・スーシ』というシリーズの一冊であり、このシリーズ名はフランス語で「心配なく、お気軽に」という意味です。

制作当時は戦時中で、紙を手に入れるのが難しく、壁紙の試し刷り用の紙(うっすらピンクや青みがかったもの)を使って、小さなサイズで完成となりました。グワッシュという不透明な水彩絵具を使用し、5つの色で鮮やかな生き生きとした世界を描きます。

出版社からの内容紹介

ひなげしの王子がこむぎの馬にのって、森へさんぽにでかけます。小川をひらりと飛びこえ、迷子のひばりの子をたすけ、その勇ましいこと。ところが、クモおばさんの巣をつきやぶってしまって、さあたいへん!ユーモアたっぷりに描く冒険のおはなし。戦時中にベルギーで出版された幻の小型絵本が色鮮やかによみがえります。

出版社「岩波書店」より