絵本

百年の家

人が家に命を吹き込み、家が人を見守る。家と人が織りなす100年の歳月を、言葉の世界と細密な絵の世界で融合させた傑作絵本!

この絵本の内容紹介あらすじ

1900年、廃墟だった家が子ども達によって発見されます。ペスト大流行の1656年に建築されたその家は、栗やキノコを探しにきた子ども達によって建築から200年後に発見され、再び活気を取り戻していくのです。

子ども達に発見されたその翌年である1901年、災厄と山火事によって丘の上は荒れ果ててしまいますが、石造りのこの家はなんとか存続します。それから、1905年になると、この家に住み着いた人々は工夫を重ね、荒れた丘を整地し、強い品種の果樹を育てました。

そして、それからさらに10年後、この家の庭では、若い夫婦の結婚式が執り行われました。1916年の春には親子が復活祭の祝福を受け、明るくて穏やかな時間を過ごします。

古びて廃墟だった石造りの家を視点にお話は展開されます。家に意思があるかのように、家が自分史を語るように、人々の暮らしとともに長い年月が描かれるのです。

妻を失って悲しみに打ちひしがれる夫、収穫にせわしない人々、戦争で避難してきた苦しみの渦中の人々、長い年月の人々の様々な営みを紡ぎ出します。

二度の大戦に見舞われた激動の20世紀、その100年間の人々の日々の暮らしを家は穏やかに見守り続けます。そして、時代とともに移りゆく人々の暮らしの変化を定点観測のように感慨深く語ります。

一度廃れ、そして再び活気を取り戻し、激動の時代を見守ってきた石造りの家は、いつまで人々の日々の暮らしを見守り続けることができるのでしょうか。家を主役にして、家の語りによって紡ぎ出されるお話に人々の生きる力を感じることでしょう。

出版社からの内容紹介

国際アンデルセン賞画家賞受賞インノチェンティの傑作
人が家に命を吹き込み、家が家族を見守る。家と人が織りなす100年の歳月。

100年の歳月を、ことばの世界と細密な絵の世界で融合させた傑作絵本!
1軒の古い家が自分史を語るように1900年からの歳月を繙きます。静かにそこにある家は、人々が1日1日を紡いでいき、その月日の積み重ねが100年の歴史をつくるということを伝えます。自然豊かななかで、作物を育てる人々と共にある家。幸せな結婚を、また家族の悲しみを見守る家。やがて訪れる大きな戦争に傷を受けながら生き延びる家。そうして、古い家と共に生きた大切な人の死の瞬間に、ただ黙って立ち会う家。ページをめくるごとに人間の生きる力が深く感じられる傑作絵本が、ここに……。

出版社「講談社」より
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