こんにちは!ピクトブック編集部です!

今日は何の日だろう?と気になることがたまーにありますよね。

朝の情報番組やネットニュースで目にすると、意外と気になるものです。家族や職場の人との会話のネタになるものもたくさんありますよね。

例えば有名どころでいうと11月11日。そう「ポッキー&プリッツの日」です!
この日になると学校や会社でポッキーやプリッツが配られる光景を目にしますよね。

江崎グリコは11月11日を「ポッキー&プリッツの日」と定め、日本記念日協会(加瀬清志代表)の認定を受けました。
ポッキーとプリッツは、スティック状菓子の代表的な存在。その形が数字の”1″に似ていることから平成11年11月11日の”1″が6個並ぶおめでたい日にスタートしました。
秋の行楽シーズンに合わせて、お客さまへの感謝の気持ちを込めて、毎年キャンペーンを実施しています。

引用元:江崎グリコ株式会社

こういった記念日というのは「一般社団法人 日本記念日協会」が受付けた申請をもとに認定されています。

実は「絵本の日」というものもあるのです!それは11月30日!

絵本の日は、絵本と図鑑の民間図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー」(ビブリオキッズ&ビブリオベイビー)が制定しました。

この日は、児童文学作家の瀬田貞二氏が・・・と言っても、みなさんは“誰っ?”って思われるでしょう。瀬田貞二氏は、映画にもなって大ヒットした「ナルニア国物語」や「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」の翻訳者としても有名です。この瀬田氏が、日本の絵本に関する基本的な考え方を最初に示し、その後絵本の世界に大きな影響を与えた「絵本論」を出版した日が、11月30日なのです。詳しくお話しすると長くなりますので、瀬田氏のことばを紹介します。

“子どもを静かなところにさそいこんで、ゆっくり深々と、楽しくおもしろく美しく、いくどでも聞きたくなるようなすばらしい語り手を、私たちは絵本とよびましょう。”

引用先:絵本と図鑑の親子ライブラリー

絵本が教育的・文化的及び社会的多様な役割を持つ素材であると認識されるように、絵本の世界が『個と文化社会へと広がりを見せることに期待』して絵本の日は制定されたそうです。

絵本や絵本の世界が、私たちの生活において大きな役割を果たしていることが再認識できる記念日ですね!

せっかくですので11月30日「絵本の日」は、絵本の世界をたっぷり堪能されてはいかがでしょう?

ちなみに11月30日の前日、11月29日の記念日は11と29で「いいブック」と読む語呂合わせから「心をスイッチいいブックの日」だそうです。

この記念日は、オリジナル絵本を手がけるSWiTCHBOOK FACTORY(スイッチブックファクトリー)が制定しました。

「本を読んで得られるプラスの感情が日々周りに伝わっていくことで、未来が優しさに包まれるように」との願いが込められているそうです。

偶然にも連日続けて絵本関連の記念日が制定されています。
11月30日「絵本の日」・11月29日「心をスイッチいいブックの日」、合わせて絵本にふれあう2日間というのも実りある時間になりそうです。ぜひ絵本に囲まれた2日間をお過ごしください!


瀬田貞二 子どもの本評論集 絵本論の概要

絵本論が出版されたのは、1985年11月30日。そして、絵本論が出版された11月30日が由来となって「絵本の日」が制定されました。絵本論は、絵本とは何かを改めて考えさせてくれます。

「瀬田貞二子どもの本評論集 絵本論」の表紙

出版社からの内容紹介あらすじ

子どもたちにとって、あるべき絵本を、物語を求めつづけた著者の長年にわたる論を集大成。今、再び絵本とは何かを考える時、確かな手応えをここに見出すでしょう。子どもに関わる全ての人の必読書。

出版社「福音館書店」より
瀬田貞二 子どもの本評論集 絵本論:目次
  • 1 絵本に出あう
    • 1-1 絵本に出あう
      • 1 ひとの最初に出あう本
      • 2 よい絵本をあげましょう
      • 3 絵本はおもちゃか
      • 4 魂のミクロの世界
      • 5 三つの質問に答える
      • 6 どんな絵本があるでしょう
      • 7 動物はなかま
      • 8 乗物絵本のあり方
      • 9 二つのモチーフ-空間と時間
      • 10 子どもに絵本を
      • 11 幼稚園以前の学校
      • 12 わが思い出の絵本
      • 13 絵本の歴史から
    • 1-2 絵と物語
      • 1 大人の見方、子どもの見方
      • 2 子どものまねをするな
      • 3 絵本の絵の性質
      • 4 大人と子どものあいだ
      • 5 様式的な絵のねらい
      • 6 絵本作家の言葉から
      • 7 物語る絵(1)-絵巻物から赤本まで
      • 8 物語る絵(2)-江戸期の絵本より明治大正まで
      • 9 物語る絵(3)-構図の手法
      • 10 たくさんの熊
      • 11 幼児童話のコツ
      • 12 物語の題材
      • 13 子どもに書くこと
      • 14 物語の構成
      • 15 「太陽の東月の西」から来た物語
      • 16 三つの昔話
      • 17 七五調で物語を語ること
      • 18 物語入門
      • 19 『ねむりひめ』の構成(1)
      • 20 『ねむりひめ』の構成(2)
    • 1-3 絵本作家の世界
      • 1 古典絵本の教えるもの<ちびくろサンボ>
      • 2 小さな小さな宝石<ピーター・ラビット>
      • 3 小さな本の大きな世界<スモールさん>
      • 4 あるエピソード<ダニエル・ブーン>
      • 5 絵本作家の成長をたどる<マーシャ・ブラウン>
      • 6 いのちのうた<バージニア・リー・バートン>
      • 7 マドレーヌ誕生<ルドウィッヒ・ベーメルマンス>
      • 8 子どもの内側と、内側の子どもと<モーリス・センダック>
      • 9 明治大正の絵本
      • 10 「コドモノクニ」の道すじ
      • 11 「子供之友」と一人の画家<夏川八朗>
      • 12 子どものための最初の画家<岡本帰一>
      • 13 清水良雄さんのことども
      • 14 アメリカの日本人画家<ヤシマ・タロー>
      • 15 ボヘミアン・茂田井武さんのこと
  • 2 十二人の絵本作家たち
    • はじめに
    • 1 ウィリアム・ニコルソン
    • 2 エズラ・ジャック・キーツ
    • 3 初山滋
    • 4 マーガレット・ワイズ・ブラウン
    • 5 ブーテ・ド・モンベル
    • 6 マージョリー・フラック
    • 7 ブルーノ・ムナリ
    • 8 小山内龍
    • 9 村山知義
    • 10 ペール・カストール
    • 11 エドワード・アーディゾーニ
    • 12 椛島勝一
  • 追考二篇
    • 1 画人・横井弘三さん
    • 2 茂田井武の世界
  • あとがき
  • 初出一覧
  • 掲出図書一覧
  • 掲載図版一覧
  • 索引