この絵本の内容紹介
子ゾウのアイカは、お母さんやたくさんの家族と暮らしています。ある夜、長老のゾウが、大きな波がやって来る音が聞こえると言いました。アイカも飛び起き、みんなで他の動物たちを起こします。津波が来るので高いところへ逃げなければならないのです。
長老のゾウが走り出し、動物みんなでついていきます。アイカもお母さんの横について走り出しましたが、チョウにつられて迷子になってしまいます。お母さんはアイカがいないことに気づき、岩山を下りはじめました。お母さんゾウは海辺の方まで走って探しにいきました。
アイカは村の人にまざって波打ち際で遊んでいました。「アイカ! 早く逃げるのよ!」。アイカはお母さんゾウの横について走りました。海にいた人々も、ゾウが必死で逃げていくのを見て追いかけはじめました。やっとみんなのいる岩山にたどりつきました。波はゾウたちのいる岩山までは届きません。お母さんゾウはアイカを抱きしめて、泣きながら叱るのでした。
子ゾウとお母さんの心温まるストーリーを通して、津波の恐ろしさと、避難することの重要さを描いた絵本です。かわいらしい動物たちが主人公なので、まだ「防災」ということを伝えることが難しい小さな子どもにぴったりです。