この絵本の内容紹介あらすじ

日本の四国・高知地方に伝わる七夕の民話が絵本になっています。七夕のお話は中国の伝説がもとになっていると言われていますが、日本に伝わる中で少しずつ形を変えて伝承されているようです。

このお話では、天から舞い降りた七夕姫(たなばたひめ)が水浴びをしている隙に小次郎という狩人が羽衣を隠してしまいます。知らん顔をしつつ、嫁になるならば自分の上着を貸してやろうというのです。

七夕姫は小次郎の嫁となり、小太郎という子どもが生まれました。

小次郎が出かけている間に息子の小太郎から天の羽衣の存在を知らされた七夕姫は、小太郎を抱いて天に帰ってしまいます。

猟から帰った小次郎は七夕姫の残した手紙から天に帰ったことを知るのでした。

七夕を追って天へ向かった小次郎は、七夕姫の母から天に住むための条件として様々な苦難を与えられます。七夕姫の助けを借りつつ乗り越えていきますが、のどが渇いて約束を果たせず、小次郎は天から流されてふたたび地上の人に戻されてしまいます。

小次郎は7月7日に天の川を見上げて七夕姫を待つようになったとのこと。他の七夕のお話に比べると大きく物語は違いますね。小次郎の身勝手さが際立っているように感じられるお話ですね。