この絵本の内容紹介
広い空に遠くにそびえる山々、ずっと広がる田園風景を背後にあぜ道を歩く子どもたち。道端には花々が咲いています。朴訥とした絵からリアルな場面が想像できて、絵本を広げただけでタイムスリップして絵本の世界に飛び込んだ気持ちになります。
この絵本は、日本に古くからある伝統的な七夕の過ごし方を描いています。
短冊にお願い事を書くために里芋の葉の露を集めて炭を擦って筆を作る、なんて現代の都会ではまずできないことですが、この絵本の中ではゆったりとした時間が流れていて、うらやましいなと思ってしまいますね。
また、七夕人形に自分たちの着物を着せて軒下につるす、というのもどこかの地方では残っている風習なのでしょうか。へぇ~こんなことするんだ~と興味深く読み進めることができるでしょう。
七夕飾りを作ってお供えの野菜などを準備したら、七夕の一日のはじまりです。
女の子たちは浴衣を着てお友達と遊んだあと、夜になると、みんなで提灯を灯して町を練り歩きます。
七夕の翌日は七夕の竹を川に流して七夕まつりは終わりを迎えます。
穏やかでちょっぴり切ない意外と知らない七夕の過ごし方が満載の絵本です。