この絵本の内容紹介
昔々、高知県が土佐の国と呼ばれていたころ、薫的さんという一人の和尚さんがおりました。
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薫的さんはとっても優秀、子どものころより武芸に秀で、詩歌を嗜み、国を代表する立派なお坊さんになるために修行に励んでおりました。
土佐の国を新しく治めることになった殿様は、そんな優秀な薫的さんのことが邪魔でしょうがありません。薫的さんの人気を恐れた殿様は、了谷和尚を連れてきて、その和尚ばかりを可愛がり、薫的さんを邪魔者にしてしまうのでした。
すると、二人の和尚は自然と仲が悪くなり、しだいに対立するようになってしまいます。
薫的さんが右だと言えば、了谷さんは左だと言い、薫的さんが西だと言えば、了谷さんは東だと言って、何かにつけて対立してしまうのでした。
対立関係も拗れに拗れると大変なことになってしまいます。了谷和尚は、薫的さんと真っ向から対立するうちに挙げ句の果てには、殿様が亡くなると仏の教えに逆らった戒名(僧が死者につける名前)をつけるのでした。
対立すると言っても仏の教えまでも逸れてしまうようなことは、薫的さんも黙ってはいられません。
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しかし、薫的さんは正しい仏の教えに従って声を上げたにも関わらず、了谷和尚の味方についた役人の差し金によって、無実の罪で牢屋に閉じ込められてしまうのでした。
捕らえられた薫的さんはどうなってしまうのでしょうか。因果応報と言ったようなそれなりの報いが役人達には待っています。
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この絵本の入手方法
薫的神社社務所にて1冊700円で頒布しています。
興味のある方は、社務所までお問い合わせ下さい。
所在地:高知県高知市洞ケ島町5-7
電話番号:088-872-2651
薫的神社(公式ホームページ)