この絵本の内容紹介あらすじ

今日の夕ご飯は寄せなべです。郵便局に用事があるというお母さんに頼まれてぼくがスーパーで買い物します。

スーパーで、春菊・白菜・ハマグリ・えび・がんもどき 鶏肉など鍋の材料をさがします。店の中でようやく食材をみつけ、レジを済ませたら、お母さんと一緒に海のものと山のものと陸のものに分けて袋詰めです。

絵本「いのちのたべもの」の一コマ

家への帰り道、お母さんが「どんな動物も虫たちも 命あるものを食べている 命あるものが私たちの体を作ってくれている」という話を始めます。
帰宅したら鍋の調理もお手伝いです。エビは海のもの、春菊・白菜は畑のもの、帰りに道の話を思い出しながら下ごしらえです。そうして、美味しい寄せなべのできあがりです。

私たちも普段スーパーで買い物をしていて、そこにある生鮮食品が生きているものだという感覚が薄れてきているかもしれませんね。子どもたちにも教えたいことですよね。買ったものを海や山や畑に分けて袋詰めするアイデアは、生産地を理解するうえでも効果的です!
食材のルーツが分かれば食べ物に対しての関心が深まるのではないでしょうか。

食卓でのお父さんとの会話もとっても深いお話です。
「海のものと、陸のものなんだよ」という息子に対して、「海と陸とで地球だ」というのもいい発想です。鍋はまさしく地球の恩恵を受けて出来ているのです!
冬の定番メニューの「寄せなべ」を題材に、押しつけがましくなく食の大切さを教えてくれています。

出来上がった海の幸・山の幸たっぷりのお鍋はとても豪華でおいしそうです!寄せなべを食べながら食材について話してみるのもいいですね。


【中川ひろたかの絵本よみきかせやしょう!】『いのちのたべもの』文:中川ひろたか 絵:加藤休ミ 出版社:おむすび舎