この絵本の内容紹介
ワンちゃんのパパとママの間に4匹の子犬が生まれました。
そして、その子犬達はピピ、ププ、ぺぺ、ポポと名付けられました。
子犬達は生まれてすぐにパパとママとお別れすることになります。
ピピはゆう君のお家へ。
ププはかりんちゃんのお家へ。
ぺぺはなおみちゃんのお家へ。
ポポはみおちゃんのお家へ。
それぞれ人間の家族に連れて行かれたのです。
最初、子犬達は人間を少し怖がっていました。
でも、あっという間に打ち解けます。
ゆう君がピピの新しいパパになり、かりんちゃんがププの新しいママになり、なおみちゃんがぺぺの新しいママになり、みおちゃんがポポの新しいママになったのです。
子犬達は人間のパパやママが出来ましたが、犬のパパとママのことを覚えているでしょうか……?
離れ離れになった兄弟達のことを覚えているでしょうか……?
その答えは「もちろん!」です。
ピピもププもぺぺもポポもニオイを覚えているので絶対に忘れないのです。
幸せは雲のように広がる
子犬達は新しい家族との生活に大満足。
人間のパパやママは、とても可愛がってくれて、いつも一緒に遊んでくれて、それが嬉しくてたまらないのです。
美味しいご飯も貰えますし、ときには美味しいお菓子やオモチャのボールを買ってもらえることもあります。夜には温かくてフワフワのベッドまで用意されています。
子犬達はいつも幸せですが、幸せなのは子犬達だけではありません。
幸せな子犬達を見ていると、人間達も幸せになっていきます。
幸せな気分は雲のように広がるのです。
幸せを広げよう
子犬達は幸せを広げてくれますが、人間だって幸せを広げることが出来ます。
まずは、「幸せ気分をありがとう!」とワンちゃんを抱きしめましょう。ワンちゃんがどれだけの幸せを分けてくれているのか知ってもらうのです。
そして、大きな声で幸せを表現してみましょう。
「ぼくって なんてラッキーなんだろう!」
「わたしって なんてラッキーなんだろう!」と。
そしてもう一つ。
「パパ、ママ、ありがとう!」と。
子犬達と過ごすうちに、子ども達はたくさんの幸せを実感します。
そして、たくさんの学びの機会が訪れます。
新しい家族に迎えられたワンちゃんはどんな気持ちなのだろうか、ワンちゃんが幸せを与えてくれるように自分にも同じことが出来ないだろうか……などなど、この絵本をとおして改めて考えてみてはいかがでしょう。
あとがき(保護者の皆様に著者からのお願い)
この絵本を使って子供たちと犬の素晴らしさについて話し合ってください。
犬たちが自分の家族から離れて見知らぬ家族や家に連れてこられた時、どれほど怖い思いをしたか、どれほど寂しい思いをしたか説明してあげてください。
ところが、そんな犬たちが自分の命をかけてでも、新しい人間家族を危険から守ってくれるのです。
犬たちは人間を無条件で愛し、何もお返しを期待しないことを・・・。
そして、そんな犬たちがいつも最高の扱いや尊敬に値することを・・・。
どうすればそんな犬たちに恩返しができるのかを子供たちに考えさせてあげてください。そうすれば、このお話は永遠に子供たちの心に残るでしょう。