この絵本の内容紹介
ソフィーはママに連れられてベリンスキー・ベーカリーに行きました。
「おじょうちゃん、こんにちは!」
ベリンスキーおばさんが明るく挨拶しますが、ソフィーはママの後ろに隠れてしまいました。
「おへんじは なんて いうのかな?」
ソフィーはママに訊ねられますが、「こんにちは」という言葉が喉に引っかかって出てきません。
ベリンスキーおばさんにシュークリームを貰っても「ありがとう」という言葉が喉に引っかかってしまいます。
「おねえさんが つかう こんにちは と ありがとう を れんしゅう しなきゃね」
ママにそう言われても、ソフィーには難しいことでした。
ソフィーにとって「こんにちは」や「ありがとう」は大人が使うような言葉であって、ついつい恥ずかしく感じてしまうのです。
やっぱり挨拶するのは恥ずかしい
お昼ご飯の後、ソフィーはパパに連れられてハイキングに行きました。
「みなさん、こんにちは!」
パークレンジャーに挨拶されますが、ソフィーはどうしても挨拶を返せません。
おおかみバッジを貰っても「ありがとう」の一言が出てこないのです。
「あいさつの れんしゅうを しなきゃね」
パパもソフィーに優しく語りかけました。
ついに挨拶を返せる!?
ママとパパに言われたとおりにソフィーは挨拶の練習をすることにしました。
まずは、赤ちゃんのジェーンに「こんにちは」を。それから、鳥達や銅像にも「こんにちは」と挨拶をしました。
これで準備万端……というわけにもいかず、やっぱりソフィーは挨拶を返せません。
「こんにちは、ソフィー!」
図書館でビブリオさんに挨拶されますが、ソフィーはどうしても「こんにちは」という言葉が喉に引っかかってしまうのです。
そんなソフィーの様子を陰ながら見守っていたのがおばあちゃん。
図書館に行った日の晩、おばあちゃんはソフィーを誘ってアイスクリーム屋さんに行き——