この絵本の内容紹介
挨拶と礼儀正しさの大切さについて、子どもたちにコミカルに伝える名作
4歳の男の子、ウィリー・ホワイトは、あまりいい子ではありません。人をおしのけたり、足をふんづけてしまっても、「ごめんなさい」と、言いません。でも、ウィリーの知っている人たちは、皆親切で、礼儀正しい人ばかり。
ある日ウィリーが木に登っていると、おまわりさんがやってきて、教えてくれます。「ウィリーくん。きみは『ごめんなさい』が言えるかな? 『ごめんなさい』って言うと、相手は『だいじょうぶだよ』って言ってくれて、お互いがいい気持ちになれるんだよ」。そこでウィリーくん「ごめんなさい」を言ってみることに。最初はちょうちょに、金魚に、次は動物たちに。最後は近所の人に言ってみました。するとみんなは「だいじょうぶだよ! ウィリーくん」と返事をしてくれるのです。それからウィリーくんはとっても、いい子になりました。だって、「ごめんなさい!」と「だいじょうぶ!」をうまく使えるからです。
この本は、言葉を正しく使い始める子どもたちにぴったりで、親子でウィリーくんの成長物語を楽しむことができる「やさしい挨拶と礼儀の本」です。
絵のかわいらしさ、ストーリーの面白さから、司書や教育関係者などから圧倒的な支持を受け、絵本界で不動の人気を誇るルイス・スロボドキン。本作はNYのヴァンガード・プレスから出版され、アメリカで大ヒットした『Thank You! Youre welcome』の姉妹編。『Thank You! Youre welcome』は『ありがとう…どういたしまして』(わたなべしげお・訳)として偕成社から1969年に発行され、2012年の時点で14刷、現在も販売されるロングセラーとなっています。