この絵本の内容紹介
今日、少年アポロは初めて一人で宇宙船を動かします。アポロと一緒に搭乗するのは猫のたけし。おじいさんに見送らながら宇宙の散歩に出発です。
ちょっと遠いけど太陽の近くまで行くことにしたアポロ。その途中、青い星を発見します。太陽があくびをすると、急に強風が吹きました。そこで、アポロとたけしは青い星で風が収まるのを待つことにしました。
ところが、青い星は何かのバリアで包まれているよう。青い星に近づいた宇宙船は制御不能となり、しまいには故障してしまいます。アポロもたけしも大慌て。このままでは地面に墜落してしまうのです。
するとそのとき、突然と宇宙船が優しい光に包まれました。そして、「だいじょうぶ?」と誰かの声が聞こえてきました。この声の主は電気の妖精。アポロとたけしを助けてくれるのでした。
その電気の妖精は、オーロラを作る仕事をしています。この青い星は酸素に溢れているので、赤や緑のオーロラができるのだと教えてくれました。
アポロとたけしを守ってくれた電気の妖精達は、宇宙船も修理してくれるのだと言います。修理する間、「散歩でもしてきたら?」と提案しました。
そこで、アポロとたけしは青い星の地上に降り立ちます。そして、上空のオーロラに圧倒されるのでした。電気の妖精が酸素に触ると、赤や緑の光が煌めきます。その光が鳥のように見えたり、ドラゴンのように見えたり、圧巻の光景が広がります。
ところが、アポロがオーロラに夢中になっている間に、たけしの姿が消えてしまいました。どうやら、たけしは森の中に消えていってしまったのです。
アポロとたけしは再開することができるのでしょうか。そして、どうして猫のたけしは森の中に消えていってしまったのでしょう。
この絵本の巻末には、オーロラの種類やオーロラが発生する仕組みの解説が付いています。オーロラの物語を楽しみながら、地球の神秘にふれてみてはいかがでしょう。
また、この絵本に登場する猫のたけしにはモデルがいます。それは、南極観測船「宗谷」とともに南極に向かい、昭和基地で観測隊員と一緒に過ごした三毛猫です。巻末では、猫のたけしのモデルについても解説されます。