この絵本の内容紹介あらすじ

川端誠氏の落語絵本シリーズ第4弾は、みなさん一度は耳にしたことがあるはずの「じゅげむ」です。

「人のなまえといいますものは、それぞれ親のおもいがこめられておりまして、いざつけるときになりますと、それはいろいろなことをかんがえるもので、」とこのお話は始まります。

ある夫婦の間に男の子が生まれました。子どもに名前をつけようとしますが、なかなかいいものが見つかりません。そこで、お寺の和尚さんに相談することにしました。

男は和尚さんに会うとさっそく、子どもにめでたい名前をつけてほしいとお願いします。

和尚さんは提案しました。鶴というのは千年生きると言うので鶴之助はどうだろう。

しかし、男は千年しか生きられないのは可哀想だと言います。

それではこれはどうだと和尚さんは提案します。亀は万年生きると言うので亀之助はどうだろう。

それでも男は万年でも可哀想だと言うのです。

もっと長生きできるものはないかと男は言いました。そこで和尚さんは、「寿限無(じゅげむ)」はどうだろうと提案しました。

やっと男は納得しましたが、他にはないかと和尚さんにたずねます。和尚さんは、「五劫(ごこう)のすりきれ」はどうだとうと提案すると、男は「すりきれてしまう」のは縁起がよくないと言います。
千年に一度、天女が舞い降りて、岩を一回こする、これを繰り返して岩がすりきれてなくなるのが一劫。つまり、ほぼ永遠ということだと和尚さんが言うと男はまた納得し、他にはないかとたずねます。

すると和尚さんは、海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)というのはどうだろうと提案します。その後もたくさんの提案をもらった男はその中から名前をつけることとします。

男は、どれもめでたい名前なので全部をつなげて名前にすることにしました。最後は、名前を覚えきれないご近所さんで大騒ぎ。

長い長い名前なので読み聞かせするほうは大変ですが、お子さんは大喜び間違いなしです。

寿限無、寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末 食う寝る処に住む処 藪ら柑子の藪柑子 パイポ パイポ パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助

じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの ちょうきゅうめいのちょうすけ