この絵本の内容紹介
次の世代へ伝えたい、戦時下の大連を舞台にした珠玉のものがたり
第二次世界大戦中、中国の大連にすんでいたわたしには、たいせつなともだちがいました。こけしのハッコちゃんです。
片目の墨がながれたような泣き顔でよごれていたけれど、わたしたちはいつもいっしょでした。
でも、戦争が終わり、日本へひきあげることになり、わたしとハッコちゃんは・・・・・・。
あまんきみこさんの創作の原点である、大連での体験から生まれた珠玉の物語を、ささめやゆきさんが美しく静かなタッチで描きます。


あまんきみこさんより読者のみなさんへ
今、わたしは深く祈る思いで、この絵本を見送っています。
或る時代に生きた幼い子どもの身いっぱいの喜びと哀しみが、あなたの心にすこしでも届きますように。
そしてこの絵本で出会うことができたあなたや、絵本の中のユリちゃんたちのあかるくのびやかな笑顔の未来がいつまでもつづき、ひろがりますようにーー。
あまんきみこ