この絵本の内容紹介あらすじ

教室は間違うところ。積極的に手を上げて発言することが大切なのであって、間違った意見や答えを言ってもいいのです。

間違いを恐れる必要はありません。そして誰も間違いを笑ってはいけません。「ああじゃないか」「こうじゃないか」と意見を出し合うなかで本当の答えを探していくのです。そうやってみんなで成長していくのです。

間違ってはいけない。正しい答えをしなければいけない。そう思ってしまうことが萎縮する原因になっているのです。
俯いて小さくなっていては時間だけが過ぎていきます。

誰も積極的に授業に参加しなければ、仕方なく先生だけが勝手に話すしかありません。でも、それでは成長することはできないのです。

神様でさえ間違う世の中。これから成長していく子ども達が間違うのは当たり前のことなのです。

と言っても勇気を出して発言するのは大変なことです。恐る恐る手を上げて、先生に当てられようものなら緊張はさらに増してしまいます。ドキドキと胸が鳴り、体が火照って、何を言うのか忘れてしまうのです。ぼそぼそと話してはみたけれど、何を言ったか思い出すこともできません。

みんなの前で発言するときは何を言えばいいのか分からなくなってしまうのですが、後になって思えば「ああ言えば良かった」「こう言えば良かった」と浮かんでくるものなのです。

それだからといって落ち込む必要はありません。何回も何回も同じことを繰り返せば、段々と心も落ち着いてくるものです。そうすれば少しずつでも言いたいことが言えるようになってくるのです。

この絵本は、間違うことは恥ずかしいことでも笑われることでもないことを力強く教えてくれます。仮に笑われたとしても、自分の考えを持って発言したことを誇らしく思っていればいいのです。

みんなで積極的に意見し合って、お互いに高め合えるような教室を作っていきたいと、子ども達に感じさせてくれることでしょう。