この絵本の内容紹介あらすじ

昔、山間の貧しい村にひとりの若者がいました。
ある晩、旅のお坊様が一夜の宿を請われました。若者が、なけなしのソバの実をおかゆに炊いてもてなすと、翌朝、お坊様は「ツチオーネ」の種をお礼に渡してくれました。
その種をまくと、畑いっぱいに葉っぱが広がり、土の中に真っ白な大きな根が育ちました。生でも、炊いても、焼いて食べてもおいしいツチオーネは、それから村中の人が作るようになり、漬け物にして売れるまでになりました。貧しかった村は、豊かになりました。
それを不興気に眺めていた隣り村の長者は、悪巧みをはかって、村人と漬け物倉に襲いかかりました。
そのとき、色白のりりしい侍たちが、どこからともなくやってきて、長者とその一味を退治してしまいました。
「ツチオーネ侍」と名乗った侍の正体は……?

この作品は、徒然草第六十八段を下敷きにした物語絵本です。