この絵本の内容紹介あらすじ

ハナは妹のサクラとお母さんといっしょに散歩にいきました。公園についたら、お母さんは、おばさんとおしゃべりに夢中です。 ハナは乳母車にサクラをのせて、二人だけで公園のなかをあっちこっち散歩して、外に出てしまいました。町を通って、町外れの丘へ……。そのとき、突然、乳母車が動き出して……、そこから予想もしない冒険の旅が始まりました。びっくり、どきどき、わくわくの冒険から、ハナとサクラは、どうやってお母さんのところへ戻ってきたでしょう。

この作品は2002年ボローニャ国際絵本原画展入賞の『だったらいいな』の、続編に当たります。ハナとサクラは、あのときより、少しだけ大きくなって登場します。妹のサクラに、ちょっぴりジェラシーを感じているハナ。お姉さんという立場は、ほめられてうれしいこともあるけれど、我慢しなければならないことのほうが多いから。そんな、ハナの心の中を、お母さんはなかなか気がついてくれなくて、ちょっとだけすれ違うこともあります。でも、ハナのバイタリティーは、そんなくったくを吹っ飛ばして、大きく飛躍します。そして、最後は、ハナもサクラもお母さんも、そして読者も幸せに包まれて終わります。