この絵本の内容紹介あらすじ

「時間ってどんなもの?」 カーリンは家中の人に聞きました。 だけど「いそがしい」「時間がない」と、だれも相手になってくれません。 カーリンは、時間をさがしに、町の時計台にでかけました。 時計台の中に、小さな妖精がいて・・・。

「なぜ?」「どうして?」と、 それまで自分中心だった幼い子が、質問魔になる時期があります。 簡単に答えられることならともかく、カーリンの問いは両親やお兄ちゃんにとって難問でした。 カーリンの疑問に答えてくれたのは、時計台の中で会った妖精のおじいさんでした。 子どもの「なぜ」を、つい後回しにしがちな大人、そんな日常のひとこまを、 時間という哲学的なテーマとからめて、さりげなく描いています。 愛らしい少女、雪の町並み、薄暗い時計台の中などの表現も、少女の心の動きとマッチしています。