この絵本の内容紹介
みなさん、ウルトラマンはご存知ですよね。正義の味方、ウルトラマンが怪獣をやっつけるお話ですね。
でも今回のこの絵本では、バルタン星人の親子が主人公の心温まる絵本です。
バルタン星人の親子が住んでいる森にも冬がやってきます。ある朝、子どものバルタンが窓から外を眺めると一面真っ白の雪景色。
初めて雪を見たバルタンは大はしゃぎ!雪一面の外で駆け回ります。
でも、バルタンの両手は寒さで冷えてきました。そこでバルタン星人のお母さんは、森のふもとの町に手袋を買いに行くよう子どものバルタンにおつかいを頼みます。
出かける前にバルタンのお母さんは、子どものバルタンの右手を包み込むと、可愛い5本指の子どもの手に変えてしまいました。
ハサミの手を見せるとびっくりして町の人は手袋を売ってくれないからと右手を5本指の子どもの手に変えたのです。
そして、5本指の手を見せて手袋を買うように言い聞かせるのでした。
子どものバルタンんが町の手袋屋さんに着くと、「この おててに ちょうどいい てぶくろを ください」と言って手を出します。
でもうっかり、5本指の右手ではなくハサミの左手を出してしまったのです。
手袋屋さんは最初こそびっくり驚いてしまいますが、そのあとの子どもバルタンとのやりとりがとても温かくてほっこりするお話です。
バルタン星人と言えば強くて悪い怪獣というイメージですが、今回登場するバルタン星人の親子はとっても素敵な親子です。
そんなバルタン星人の視点を通して、偏見について考えさせられる内容のお話となっています。
メッセージ性も込められたお話ですが、単純にお話自体も飽きのこない楽しい絵本です。