この絵本の内容紹介あらすじ

背丈も顔もそっくりな3人の王子。父親でさえ見わけがつかず、おしゃれなラマンには赤いルビー、冗談好きなサルマンには青いサファイア、スポーツ万能のエミールには緑のエメラルドの指輪を与えて区別しています。そんな3人は、となりの国の美しいハリマ姫に心をうばわれます。ハリマ姫も王子の1人に恋をしますが、3人の悪ふざけで、愛している王子がだれなのか、わからなくなってしまいます。

そこで姫の父親である皇帝は、いちばんすばらしい「魔法の品」を持ち帰った王子と姫を結婚させるといいます。

旅に出た3人が手に入れた魔法の品とは?
そして姫の心を射止めたのは、いったいどの王子でしょう?

★訳者からのメッセージ★

アラビアンナイト(千夜一夜物語)の原型は9世紀の中東で生まれましたが、時代と共に書き足されていき1001話の壮大な文学になりました。

中には落語のようなおもしろい話、ミステリーのような怖い話、また、推理小説のような謎解き話もあり、その豊かな世界には圧倒されます。「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」「シンドバットの冒険」など児童文学として紹介されているものは、その中のほんの1部にすぎません。

この「3人の王子」はバーリー・ドハティが幼児から小学生向けに、独特な画風を持つ、かわ こうせい(受賞歴多数)のイラストにのせ、絵本におこしたものです。原書版を短くカットし、きれいに、夢をのせ、解りやすく書き直しました。

アラビアンナイトの世界を覗いてみませんか。
人として、愛と思いやりをたくさん、たくさん持っている人が幸せをつかむ・・・というお話です。