この絵本の内容紹介あらすじ

夕方、父は幼い娘を抱いて散歩に出かける。

家の前の道をゆっくりと歩いて行くと、ありふれた日常の様々な風景が目に映る。庭仕事を終えて休んでいる隣家の女性、風に揺れるオ―クの枝、追いかけっこをするリス、のんびり歩くネコ、ドアの開け閉めの音、アップルパイの焼けるにおい、郵便配達人・・・

ごくあたりまえの夕方の情景。

父はそれらのひとつひとつに注意をむけ娘に語りかける。入江の見える場所まで来ると、暗くなった空に丸い月が出ている。そこから道を引き返して行くと、来る時に見た風景が時間の経過とともに変化していることに気づく。

受け取った手紙を読んでいる人、家に帰って行くネコ、洗濯物をとりこむ人、姿を消したリスたち、静まったオ―クの木・・・家に着くころ、日はとっぷりと暮れ、明かりのついた家の前に、ふたりをむかえる母親の姿が見える。穏やかなベッドタイムストーリー。