この絵本の内容紹介
三つ子のアナ・テレサ・エレナには、学校の友人モハメッドの身の上話が、かっこいい冒険物語のように思えます。モハメッドの両親はアフリカからの移住者で、ある日、朝早く、小さな舟でやって来たのでした。
でも、それを見ていた魔女のタイクツには、モハメッドの話が面白いとは思えません。そこで、三つ子に《違い》を体験させるために、ある世界へ送ってしまいます。そこはとてもおかしな場所、チーズの星!三つ子はどんな体験をするのでしょうか…
★お話の中身★
学校のやすみ時間。三つ子のアナ・テレサ・エレナは、モハメッドやトニーと、目かくしおにをしてあそんでいます。こんどは、テレサがおにに。目かくしをしてそろそろとあるいて、アナをつかまえました。頭のてっぺんから足の先まで、さわっています。
だれかなぁ? めがねがないから、トニーじゃないでしょ・・・う~ん、モハメッドでもなさそう。だって、かみがもっとクルクルしてたもん。
車いすにのったマリナが、やってきました。「なかまに入れて」「いいわよー。でも、マリナがおにだからね!」と、うれしそうにアナ。やった!これで、おにをしなくてすんだわ!アナが、マリナに目かくしをします。
するとテレサが、「マリナ、ずるい!車いすだと、わたしたちよりはやくはしれるじゃない」きっとマリナの車いす、とってもたのしいよ。わたしのキックボードよりもね。
目かくしおににあきて、ちがうあそびをはじめました。アナの足をテレサが手をもって、ゆらゆらゆらしながらうたいます。この舟がひっくりかえっても、おじょうさんこわがらなくていいからね~♪そのとききゅうに、モハメッドがなき出しました。
「ぼくのパパとママは、しずんでしまいそうな小さな舟にのって、とってもとおいところからやってきたんだ。朝早く、こっそりとね。だってもし見つかったら、むりやりかえされてしまうんだよ」モハメッドの話をきいた三つ子は、「なんでなくのか、わかんない」「とってもおもしろそうな話じゃない!」「そんなすっごいぼうけん、なかなかできないわよ!!」・・・・ですって。
するとそこに・・・