この絵本の内容紹介
小さなときから、オバマさんの心には「ホープ」希望が住んでいました。ホープとは希望の事です。ハワイの砂浜からシカゴの町に引っ越すときも、インドネシアのジャングルからケニアの平原に旅するときも、ホープは一緒でした。
子供の頃に自分がほかの誰とも違うと知ったオバマさんは、成長するにつれ、自分にはホープの声を聞き、なりたいものになる力があると気づきました。
ほんとうになりたいもの、それは人々を結ぶ架け橋だったのです。この作品は、コレッタ・スコット・キング受賞致しました。※コレッタ・スコット・キング賞・・・アメリカ図書館協会(ALA)がアフリカ系アメリカ系の作家とイラストレーターに贈る賞です。
★お話の中身★
<少年期>
みんなはその子をバリーとよんでいました。家族はアメリカのカンザスからアフリカのケニアにまで広がっていました。おかあさんのはだはミルクのように白く、おとうさんのはだはインクのようにまっ黒でした。小さいときは、おかあさん、おじいさん、おばあさんとくらしていました。愛が家族みんなをつないでいました。
<青年期>
太陽と月が、かわるがわるパリをこえて、月日はあっという間にすぎていきました。
さすがのバリーも数え切れないほどでした。バリーは高校生になり、体育館でバスケットボールを追いかけるようになりました。おとうさんがクリスマスにおくってくれたボールです。
おかあさんからおとうさんへおとうさんからバリーへ手紙が何度か行き来しました。バリーがふたりのかけ橋でした。その橋がしずみかかっているような気がして悲しくなる日もありました。
<現在>
希望はチョウのように小さくて美しいものかもしれませんが、けっして弱くありません。希望があったから、バラクはハーバード・ロースクールに入り、イリノイ州の人たちを説得して、まずしい人にチャンスを与える、新しい法律を作ることができたのです。ワシントンでもそうでした。ワシントンの人たちはみんな、このやせっぽちで、変わった名前の若者に何ができるんだ?
今、アメリカはたいへんなのにと思っていました。でも、バラクの心に希望はあかあかともえていました。上院議員になったその夜だれもがバラクに希望のかがやきを感じました。