この絵本の内容紹介
森のいのちは、ぐるぐるまわっている。なくなってしまうものなんて、何もないのだ。
木々が森を作り、動物や植物が生きていく場所となる。森もまたゆっくりと変化していくことを、この写真絵本は教えてくれます。長い間生きてきた大木が倒れる時、森が震え、地面が揺れる。大木の広げていた葉っぱが取り払われ、ぽっかりと窓が開く。見上げると切取ったような空が見える。「それをギャップというのです」と姉崎さん。森をめぐるのは季節、水、空気……。私たちの呼吸する息が、森の木々 に吸い込まれ、酸素となってまた、私たちへと戻ってくる。これもいのちのめぐりです。森と私たちは遠く離れているようでいて、呼吸という一番大切な営みでつながっている。そう気づかせてくれたのは、 片山さんのシンプルで滋味深い言葉でした。