この絵本の内容紹介あらすじ

「ずっと だいすき やくそく できる? そしたら あたしも ずっと だいすき」

グリム童話の『みつけ鳥』がこんなに愛らしくポップな絵本になりました。タカにさらわれ、森の中に置き去りにされた男の子と、見つけてくれたお家で一緒に育った女の子。ふたりは捕らえようとする料理女からも下男からも逃げていきます。バラや教会、池に変身して……。何とも不思議なお話ですが、リズミカルで歌うように語られるお話と、テンポよく場面が変わっていく絵本ならではの楽しさで、不思議がすとんと胸におちるのです。幼い頃から心通わせ、大好きどうしのふたりだからこそ、災いの手から逃れるための愛の力を強く持つことが出来たのでしょう。細やかに描かれたイラストをじっくりとご覧下さい。レーネちゃんが変身したものには白いリボンが、みっけちゃんが変身したものには黄色い葉っぱがついていますよ。作家の遊び心が見つけられると、絵本を読むのがもっと楽しくなりますね。