この絵本の内容紹介あらすじ

「がまじゃ」はいっ

飯野さんの描く男の子は、目が澄んでいて凛々しい。児雷也もそうだ。まっすぐ物事を見て、大切なこととそうでないことがはっきりわかったきっぱりした目。ややこしい困難がふりかかってきても迷わない。厳しい忍術修行にもひょうひょうとして弱音をはかない。そしておろち丸やなめくじ丸をやっつける。かつて、『少年児雷也』や『猿飛佐助』を愛読していた飯野少年が、忍術遊びに野山を飛び回っている姿を彷彿とさせるかのよう。構想10数年のこの絵本。作者の楽しくてたまらない気持ちは読む人に伝染するもの。飯野さんのよく響く低音の声でぜひとも「どろろろろ……」を聞きたくなる。一度聞いたらすっかり虜になってしまうでしょう。