この絵本の内容紹介
ポカポカ温かい木曜日、バムとケロは近くの森に出かけました。そして、木苺を摘んでいると、偶然にも古い小屋を見つけるのでした。
この小屋には誰か住んでいるのでしょうか。
バムとケロは確かめようと、ベルを鳴らそうとしたり、ハシゴを登ろうとしたりしました。
ところが、ベルもハシゴも簡単に壊れ、とても住める状況ではなさそうです。
これだけボロボロなので、きっと誰も住んでいないはず——。
バムとケロは、ここを秘密の小屋にしようと思い立ちました。
さっそく家に戻って、修理が得意な『何でも屋』のソレちゃんに電話をかけました。
小屋のリフォーム開始
翌朝、まだ夜明け前の薄暗いなか、ソレちゃんはやってきました。車には道具をいっぱい積んでいます。
さらには、焼きたてパンと熱々ココアの朝ご飯までも用意していました。
バムとケロは、パンとココアのおかげで、すっかり目が覚めました。朝ご飯を済ませると、ソレちゃんのスクーターに相乗りして森の小屋へと出発です。
ソレちゃんのスクーターは、たくさんの荷物も積んで、森のデコボコ道を颯爽と走り抜けます。
そして、あっという間に小屋に到着すると、掃除から始めることになりました。小屋の中は、ゴミと蜘蛛の巣だらけだったのです。
ところが、食いしん坊のケロは、小屋に残る食べ物に興味津々。古くてカビカビのドーナツやホコリまみれのクッキーを食べようとするのです。
バムは、ケロの拾った物を取り上げ、ゴミ袋に捨てました。その代わり、おやつの時間から始めることにするのでした。
おやつを食べ終わったら、今度こそ小屋の掃除に取りかかります。バムとケロが掃除する間、ソレちゃんはノコギリやトンカチを使って小屋の修理を行いました。
ハシゴを作り直したり、窓や床を拭いたり、天窓を覆っている草を刈ったり、あれやこれやと作業は慌ただしく進みました。最後にペンキを塗って、ようやく今日の仕事は終了です。
予想外の珍事件
次の朝もソレちゃんは早起きで、バムとケロを叩き起こしました。ソレちゃんが作った朝ご飯を済ませると、今日もスクーターに相乗りで森の小屋に出発です。
ところが、小屋に到着すると異変に気づきました。小屋の扉が少しだけ開いていたのです。
バム達が急いで小屋の中に入ると、驚いたことに、友達のかいちゃんがいました。
かいちゃんは、ペンキが塗りたてなのに気づかず、天窓から見える星空を眺めていたのです。そして、乾いたペンキにくっついて、身動きが取れなくなってしまったのでした。
秘密の『星を見る会』
かいちゃんのハプニングを聞いたバムは、突然、良いことを思いつきました。それは、秘密の『星を見る会』を小屋で開くということ。さっそく、バム達は準備に取りかかりました。
まずは、秘密の荷物を運び込むことから始まります。秘密のおもちゃを運んだり、秘密の寝袋を運んだり、秘密の天体観測セットを運んだり、持ち込むものは秘密の物ばかりです。
さらには、秘密の出口に秘密のハシゴを取り付け、秘密の伝言箱と秘密のベルも取り付け、ようやく秘密の『星を見る会』の準備完了です。
あとは、おやつを食べながら星が出るのを待つだけ。ところが、昨日も今日も早起きしたせいで眠くなると……。
ピクトブック編集部の絵本談議
バムとケロは、おやつの時間が大好きだよね。でも、そのマイペースっぷりがクセになるんだよなぁ。
うんうん。
でも、そのあとにすることは、なかなか大変なことなんだよね。
仕事も遊びも一生懸命、みたいな感じがバムとケロの魅力なのかも。個性的なのも面白いしね!
ついついクスッと笑っちゃうような展開だったり、表情だったりがあるよね。
ところで、秘密の『星を見る会』はどうなったんだろう?
それは読んでからのお楽しみ! まだ意外な展開があるかもよ!
というわけで今回は、絵本「バムとケロのもりのこや」の紹介でした!