この絵本の内容紹介あらすじ

「ぼく」はお母さんのことが嫌いです。なぜなら……お母さんは寝坊助だからです。日曜日の朝は、いつまでもいつまでも寝ているのです。

絵本「ぼく おかあさんのこと・・・」の一コマ
絵本「ぼく おかあさんのこと・・・」の一コマ2
絵本「ぼく おかあさんのこと・・・」の一コマ3

「ぼく」はお母さんのことが嫌いです。なぜなら……お母さんはドラマばっかり見ているのに「ぼく」に漫画を見せてくれないからです。

すぐに怒るし、早くしなさいって言うのに自分はゆっくりしてるし、園のお迎えも遅いし……「ぼく」がお母さんを嫌いな理由は他にもたくさんあるのです。

お母さんのことが嫌いな「ぼく」は、とうとうお別れをして出て行くことにするのですが……。


小さい男の子は、好きな人にこそ意地悪をしてしまいがちですよね。そんな微笑ましい子どもの姿をウサギの「ぼく」を通して描きます。

「好き」という言葉を一切使わず、ましてや「嫌い」という言葉を使っていながら、「ぼく」のお母さんへの「大好き」が伝わってくるようなお話です。

お母さんが大好きで、お母さんに愛されたいけど、ついつい「嫌い」と言ってしまう素直になれない子ども心を描いた絵本です。この絵本では「嫌い」という言葉だからこそ、子どもなりの愛情が伝わってくるのかもしれません。

お母さんと子どもの日常を描いた一コマ一コマが、私たちの日常を描いたように見えてくることでしょう。そして、そんな日常を客観的に垣間見ることで、忙しい日常で見落としている何かを感じ取れるかもしれませんね。