この絵本の内容紹介あらすじ

火曜日の朝、バムが目を覚ますと、空気が冷えていました。

「こんなひには うらのいけも きっと こおっているはず」

絵本「バムとケロのさむいあさ」の一コマ

バムはそんなことを考えながら、朝の支度を始めました。

そして、熱々のスープを作っていると、ようやくケロも起きてきました。

バムとケロは、朝食を食べてから裏の池に行ってみることに——。
スケート靴と釣り道具を持って出発です。

絵本「バムとケロのさむいあさ」の一コマ2

アヒルの救出

予想通り、池の水は凍っています。
池に着くと、バムとケロはスケート靴にさっそく履き替え始めました。

そんなとき、池のほうから「くわっ……」という鳴き声が聞こえてきました。

絵本「バムとケロのさむいあさ」の一コマ3

視線を向けると、凍った水面にアヒルの姿が見えます。カチカチに凍った池で身動きが取れなくなっていたのです。

バムは慌てて駆け寄り、釣りのための工具を使って、氷を切り始めました。

そうして、なんとかアヒルを救出すると、今度は家に連れて帰って、お風呂に入れて温めました。

ついでに、バムとケロも一緒になって、お風呂に入るのでした。

アヒルとすっかり仲良し

アヒルが段々と元気を取り戻したころ、お風呂で可愛らしい事件が起きました。

「ぽこ ぽこ ぽこっ……」

ケロがお風呂の中で‘おなら’をしてしまったのです。
あまりの臭さに、バムとアヒルは大慌てでお風呂から飛び出しました。

そんな騒動もありながら、バムとケロは、あっという間にアヒルと仲良くなりました。

——このアヒルの名前はかいちゃん。夜遅くまで星空を眺めていて、知らぬ間に、池と一緒に凍ってしまったのです。

ケロはかいちゃんに夢中

気づけば、ケロはかいちゃんにすっかり懐いていました。かいちゃんがトイレに行くときでさえ、ケロは片時も離れようとしません。

ところが翌日、バムが目を覚ましたころには、かいちゃんの姿はありませんでした。

「おせわになりました」と書いた置き手紙を残して、かいちゃんは帰ってしまったのです。

ケロはその置き手紙を見ると、ショックのあまりに涙が止まりません。

仕方がないので、バムはケロを連れて、かいちゃんを探しに行くことにしました。そして、裏の池に行ってみると……。


ピクトブック編集部の絵本談議

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ケロのかいちゃんへの懐きようが面白いね!
まさに「夢中」って感じじゃないかな。

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ケロの仕草も表情も可愛すぎる!
部屋中を散らかしちゃうんだけど、なんだか許したくなっちゃうな。

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うんうん。
でも、バムの寛容さも大したもんだよ!

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そこも含めて良いコンビなのかもね!

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ところで、かいちゃんはどこに行っちゃったんだろう?

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それは読んでからのお楽しみだね!
最後もクスッと笑う展開が待ってるんだなぁ。