この絵本の内容紹介あらすじ

すずちゃんはおばあちゃんが大好き。

共働きのママとパパに代わって、赤ちゃんのときからずっと一緒にいてくれたのがおばあちゃんです。

「いってらっしゃい」

パパとママを玄関で見送ると、すずちゃんとおばあちゃんは二人っきり。

今日は天気が良いので外に出掛けようとしましたが……おばあちゃんは急に立ち止まり……。

「かぜを ひいたのかな。あたまが くらくらするの」

そう言ってコタツに入りますが、おばあちゃんの体の震えは止まりません。すずちゃんは薬箱を一生懸命に抱えてきました。

体温計で熱を計ると、おばあちゃんは熱があります。ポットのお湯を湯呑みに入れて、風邪薬を飲みました。

それから、おばあちゃんがコタツに入ったまま横になると、すずちゃんはおばあちゃんの頭に座布団を敷いて、毛布を引っ張り出して体に被せました。

「♪ねんねんころりよ おころりよ ぼうやは よいこだ ねんねしな・・・」

すずちゃんはおばあちゃんの枕元に座って、肩を優しく叩きながら子守唄を歌います。すずちゃんが赤ちゃんのときからおばあちゃんに歌ってもらった子守唄です。

その子守唄を聴きながら、おばあちゃんはいつのまにやら眠っていました。

そして、夢の中で出てきたのはおばあちゃんのおばあちゃん。

小さい頃のおばあちゃんは、おんぶされながら子守唄を歌ってもらっています。すやすや眠るおばあちゃんの顔はすずちゃんそっくりです。

すずちゃんに看病されながら穏やかに眠るおばあちゃんは、夢の中で懐かしい記憶が蘇り——。


何代にも渡って歌い継がれてきた子守唄。その子守唄を通して紡ぐ、心温まる家族のお話です。

おばあちゃんは無事に元気を取り戻せるでしょうか。