この絵本の内容紹介あらすじ

かわいい動物たちが住んでいる「へんてこやま」。紅葉が色づく季節になると、山では動物たちの運動会が始まります。黄色や紫、ピンク色に染まった山のなかで、くまやさる、りす、うさぎなど、動物たちがピョンピョン楽しそうに動き回っています。ほんわかとしたイラストのタッチで、見ているこちらもウキウキしてくるような優しい絵本です。

へんてこやまの運動会は、やっぱりどこかへんてこです。かけっこにはゴールもないのにみんなぐるぐる好きなように走るだけ。みんな一等、みんなビリ。おすもうも、土俵もないし特別なルールもなし。耳をくすぐってもオッケーで、相手に「まいった、やめてくれ!」と言わせたらおしまい。他にも、りすやねずみが木登りしたり、川辺で綱引き競争をしたり。勝っても負けても、みーんなにこにこ楽しそう。運動が苦手な動物も応援に一生懸命だったり、それぞれが楽しんでいる様子が伝わってきます。本当にこんな運動会があったら出てみたい!と大人も思うこと間違いなしです。

どうしても成長するにつれ、運動が苦手だと思う子どもも出てきてしまいますよね。それはきっと、他のお友達と比べてしまったり、周囲から比べられたりすることで、優劣をつけられるようになってしまうからでしょう。幼い頃は、どの子どももこの絵本の動物たちのように体を動かすことをめいっぱい楽しんでいたはず。親の私たちも、できるできないばかりにとらわれず、みんなで体を動かすことは楽しいんだよ、というメッセージを与え続けてあげたいものですね。