この絵本の内容紹介
ぶたさんちでもお雛様を飾る日がやってきました。子どもたちがワクワクしながら箱の中から雛人形を取り出します。壊さないようにそろっと取り出していましたが……ポロっと人形の頭が取れてしまいます。
慌てた子どもたちが隠れると、お母さんぶたは、平気平気と言って簡単に人形を直します。子どもたちは一安心。
でも、ほっとしたのもつかの間。お父さんぶたが、倉庫の中を一生懸命探すのですが、肝心のお雛様とお内裏様が見つかりません。
お母さんぶたは、突然思い出して慌てます。ちょっと前に整理整頓したときに間違って捨てちゃったかもしれないというのです。それを聞いた家族も大慌て。
お母さんぶたは落ち込みますが、子どもたちはある分だけを楽しそうに飾ります。でも、完成してみると……一番上はぼんぼりだけ。なんだか寂しいひな飾りです。
完成したひな飾りを見て、お母さんぶたは余計に落ち込んでしまいます。そこで、子どもたちは、自分たちでお雛様とお内裏様を工作することにします。
ちょうど完成したころ、お父さんぶたは青い箱を持ってやってきました。なんと、お雛様とお内裏様を見つけたのです。そこで一番上の段にお雛様とお内裏様を2人ずつ置いて、とっても豪華なひな飾りの完成です。
ちょっとおっちょこちょいなお母さんとお母さんを気遣う優しい子どもたち、そして寡黙に倉庫を探すお父さん、素敵なぶたさんちのひな祭りのお話です。
実際にこのお話と同じ展開をたどったご家庭もありそうなものですね。