この絵本の内容紹介
37年前の幻の私家版絵本が復刊しました。アフリカのみどりの森にすむ、ヒョウのとうさんとかあさんには、ただひとつ心配事がありました。それは、いつまでたってもむすこのペポネにひげがはえてこないこと。ひげのないヒョウなんて・・・・・・。これではジャングルじゅうの笑いものになってしまう。思いあまった両親は、ペポネをつれて森の奥ふかくへと姿をけしました。ペポネにヒゲがはえるまで、帰らないと決心して。だけどペポネ本人はきらくなもの。ひげのないことなんて気にもせず、「ひげがなくてもヒョウはヒョウ」と軽やかに歌います。しあわせってなに? 自分ってなに? 今江祥智のやさしい語り口と、和田誠のあたたかいイラストでつづる小さな絵本が、心をときほぐしてくれます。1963年に、500部限定の私家版として出版されていた幻の絵本です。