原作:グリム兄弟(ぐりむきょうだい)
●ヤーコプ・グリム(1785-1863) ●ヴィルヘイム・グリム(1786-1859) ドイツの文献学者、言語学者。ハーナウの弁護士の家に生る。学究肌の兄ヤーコプと詩人肌の弟ヴィルヘルムは、常に行を共にし、ドイツ民族の魂の発露たるものの収集、刊行、研究に情熱を注ぎ、ゲルマン文献学に大きな功績を遺した。その成果は『子供と家庭のための童話』『ドイツ伝説集』、代々の学者に引きつがれて1961年に完成した『ドイツ語辞典』等。兄には大作『ドイツ語...
続きを読む・作品一覧を見る絵:フィリップ・デュマ
1940年、ナチスによるフランス占領下の疎開地で、エルメス家の別荘があったコートダジュールのカンヌに生まれる。戦後すぐにパリに戻り、幼年期からパリで教育を受けるが、デッサンにおける描写力は画家バルテュスにも認められる。パリ国立美術学校(エコル・デ・ボザール)を卒業。またその生まれに忠実に、馬術の名手で、ルイ15世により設立された名門ソミュール国立乗馬学校でカドル・ノワール級の乗馬技術を習得する。1976年に、絵と文をひとりで書く童話作家...
続きを読む・作品一覧を見る訳:大庭 みな子(オオバ ミナコ)
1930(昭和5)年東京生れ。敗戦の夏、原爆後の広島市に救援隊として動員される。津田塾大学卒業。1959(昭和34)年10月、アメリカ、アラスカ州シトカに夫の勤務のため移り住む。1968年、群像新人賞の「三匹の蟹」で芥川賞を受賞し、作家生活にはいる。1970年帰国。著書に『ふなくい虫』『浦島草』『寂兮寥兮』(谷崎賞)『啼く鳥の』(野間文芸賞)『王女の涙』『津田梅子』(読売文学賞)『風紋』など。川端賞受賞の短編に「海にゆらぐ糸」「赤い満月...
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