この絵本の内容紹介
生き物の世界の「不思議」に迫る!
*ノーベル化学賞受賞 下村 脩氏 推薦*
ダンゴイカをはじめ、深海のふしぎな生き物たち、光る生き物の美しい写真も満載
ある種の巨大イカやエビ、そしてホタルなど、生物が光を生み出すことを「生物発光(バイオルミネセンス)」とよびます。
光る生物たちは、異なる化学反応の仕組みで光を生み出し、光る理由や目的もさまざまです。
例えば、情報交換のため、餌を獲得するため、あるいは自分の身を隠すため、など――。
生物発光の現象の仕組みは研究の途上にありますが、この魅力的な光は、多くの場面で巧みに利用されています。
顕微鏡観察での利用(マラリアなどの感染)をはじめ、生物発光に関わるタンパク質は、デングウイルス、がん、HIVその他の様々なウイルス、さらには複雑な神経活動を解明する助けとなっているのです。
さらに、絵画などの芸術分野や、ファッションデザイナーの衣装制作にも、生物発光は大きく貢献しています。
21世紀に入って、2つの生物発光の分野にノーベル賞が授与されています(わが国では下村 脩氏)。
そんな、いまもっとも熱い「生物発光」のふしぎな世界を、たくさんの美しいカラー写真とともに探ってみましょう。