この絵本の内容紹介
昔、商いで遠くまででかけていた長者は、もうすぐ子どもが生まれる女房のために道を急いでいました。しかし途中で日が暮れ、塞の神さまの木のもとで宿をとることに。夜中、塞の神さまのもとを、しゃくしの神さま、ほうきの神さま、なべしきの神さまが訪ねてきて、村の長者の家と小作人の家でお産があるから一緒に行こうと誘います。神さまたちはお産を守り、生まれた子どもの運と寿命を決めるのです。
明け方近く、戻ってきた神さまたちの会話によれば、長者のところは男の子で、青竹三本の運。一方小作人のところは女の子で、塩一升の運でたいした福とのこと。その言葉を覚えていた長者は、成長した息子の嫁に、小作人の娘を選ぶのですが…。