この絵本の内容紹介あらすじ

これはドイツに15世紀から伝わる古い物語です。物語の出来事が起きたのは1376年7月のこと。ハーメルンの町の人たちは、厄介もののねずみに悩まされていました。どうしたものかと市長が悩んでいると、奇妙な格好の笛吹き男が訪ねてきます。金貨を1000枚で、男が、町からねずみたちを追い払うというのです。笛の調べに、誘われるように、町中のねずみが男のあとを追いかけ、河へ飛び込んでいきます。ねずみがすっかりいなくなり、笛ふき男は金貨を要求しますが、市長は約束を破ります。笛吹き男は、「ちがう笛の音をあなたたちにきかせてやろう」と再び笛の音を響かせます。すると、男の子も女の子も、町中の子どもが、笛吹き男の不思議な音色の後を追い、姿を消してしまいました。町の人たちは、子どもたちと笛吹き男の行方を、ありとあらゆる方法で探しますが、子どもたちは永遠に戻ってきませんでした。