この絵本の内容紹介あらすじ

昔、ある年のクリスマスに、ぼうやへの贈り物として、ビロードでできたうさぎがやってきました。でも、すぐに他の古びたおもちゃと一緒に、長い間、物置に入れられたままになります。うさぎはその物置で、かしこい木馬から、おもちゃは、しんから可愛がられたら「ほんとうのもの」になるということ聞きます。うさぎは、そうなりたいと思います。

ある日、ぐうぜんに、うさぎは、ぼうやの手に取られます。それから、ぼうやと一緒の毎日が始まります。うさぎはかわいがられ、そのおかげで、ずいぶん傷んでしまいます。

そんななか、ぼうやが重い病気にかかります。ぼうやの病気によくないと、うさぎは捨てられ、翌日には焼かれてしまうことに。うさぎは、あんなに幸せだった頃を思い出し、涙をひとつぶこぼします。その時、子ども部屋の妖精が現れて、うさぎを、ほんとうのうさぎに変えてくれるというのです。うさぎは言います。「ぼくは、いままで、ほんとうのものではなかったのですか。」妖精は答えます。「ぼうやには、ほんとうのうさぎでした。ぼうやは、あなたがだいすきでしたから。でも、これからは、あなたは、だれが見ても、ほんとうのうさぎになるのです。」人間の子どもも、しんから可愛がられて、ほんとうの子どもになりたいと、願っているのかも知れませんね。