この絵本の内容紹介
ある晩、ルーは目を覚ましておじいちゃんを呼びました。
ルーの声を聞いて跳んできたお母さんに、ルーは「おじいちゃんにあいたいんだ」と話します。
でも、おじいちゃんはもういません。4年も前に亡くなっているのです。
「おぼえているの?いちどもおじいちゃんのこといわなかったのに」と驚くお母さんに、ルーはおじいちゃんとの思い出を話し始めます。
キスしてくれるとひげが痛かったこと、目が青かったこと、夜に「おじいちゃん」と呼ぶとすぐきて抱っこしてくれたこと……。
思い出の一つひとつから、幼かったルーが五感を目一杯使って大好きなおじいちゃんを心に刻みつけていたことが伝わってきます。
今度はお母さんがルーにおじいちゃんの思い出を話し始めました。
ふたりの心に刻まれたおじいちゃんの姿からは、家族の愛情というものはどんな時代や国でも普遍的なものだということを強く感じされてくれます。
二人が何度も繰り返す「おじいちゃんにあいたいな」という言葉には、悲しさよりも温かさを感じ胸が熱くなります。
自分の大切だった人や亡き人を思い出し、大好きだった気持ちや感謝を思い起こさせてくれる一冊です。