この絵本の内容紹介
まもなく冬の季節がやってきます。洞穴で過ごすクマ夫婦のベティとボビーは冬眠の準備で大忙し。
冬支度を終えて冬眠を始める前に、ベティは目覚まし時計を2月14日に合わせました。その日は大切なバレンタインデーなのです。
クマ夫婦のベティとボビーは、冬眠中であってもバレンタインデーを一緒に祝うことにするのでした。
寄り添って仲良く眠るクマ夫婦。冬眠から4ヶ月が過ぎると目覚まし時計が大きな音を立てて2月14日が来たのを知らせます。
ベティは、春が来たのかと寝ぼけた様子。しばらく考えて、今日がバレンタインデーであることに気づくのでした。
一方、ボビーはスヤスヤと眠っています。その様子を見てベティはホッと一安心。ボビーに内緒で準備することがたくさんあるのです。
まずは心を込めたラブレターを書いて、ボビーが起きたらすぐ読めるようにと壁に貼ります。
それから、ベティは「バレンタインデーが夏だったら良かったのに・・・」と寒さに耐えながらも洞穴へ吹き込んだ雪を外に掻きだします。
雪掻きを終えると、冬が来る前に埋めていた蜂蜜の壺を掘り出します。
他にも食事を用意したり、プレゼントを用意したり、身支度を整えたりとベティは大忙し。
ようやく準備が整うと最後はボビーを起こすだけ。ところが、ベティがいくら起こそうとしてもボビーは大きなイビキをかくばかり。
ボビーの肩を大きく揺さぶって、やっと起きたかと思うと「あと、5週間だけ眠らせてくれ!」と二度寝を始める始末です。
ベティは、最後の手段にと冷え切った池の水を仕方がなく汲みに行き……。
ベティは一向に起きないボビーを起こすことができたのでしょうか。そして、素敵なバレンタインデーを一緒に過ごすことはできたのでしょうか。
じんわりと心温まる、クマ夫婦のバレンタインデーのお話。冬眠中にも関わらず、特別な一日を大切にするベティとボビーの様子が微笑ましい絵本です。