この絵本の内容紹介
森は、一滴のしずくから生まれる
屋久島で暮らし、実際の風景に想像をまじえた絵画を制作する画家、高田裕子さんの初めての絵本です。緻密で圧倒的に美しい絵、そこからは無数の命や時間を感じます。一滴の雫、広がる波紋、芽吹く植物、根をおおう苔たち・・・・・・目の前で「森」が生まれていきます。
●著者からのコメント
屋久島の森では、数千年を生きる屋久杉から足下を覆う無数の苔まで、あらゆるいきものの存在を感じます。
そのなかに混じると、私という存在があまりにちっぽけで、人生はあっという間なのだと思い知らされるようで、「生きよう」と強く思います。
数千年の、数十年の、数日の、限られた命を、ただ生きようと。
その命を、その美しい違いを、できるだけ丁寧に描きたいと願っています。