この絵本の内容紹介
ちょっと気の抜けた表情のキャラクター達が織りなす脱力感溢れる絵本です。
この絵本の主人公は、5才のよしふみくん。ちょっとあほなそうです。
よしふみくんは、近所に住んでいるふじいのよっちゃんが羨ましくてたまりません。ふじいのよっちゃんがいつも食べている肉屋のチーズが美味しそうだからです。
よしふみくんは、神様に嘆くのです。「ああー。ぼくはあかんにんげんやろか。うらやましい。」
食べたことはないけれど、ふじいのよっちゃんがいつも食べているので羨ましくてたまりません。
ある日、お母さんと買い物に出かけたとき、肉屋のチーズを買ってとせがむのでした。でも、お母さんは「あんなんおいしないで」と言うのです。
お決まりの断り文句が出たと思ったよしふみくんは、それでも肉屋のチーズをせがみます。とうとう、お母さんは諦めて、よしふみくんに肉屋のチーズを買ってあげることになりました。
夢にまで見た憧れの肉屋のチーズ。それを手に入れたよしふみくんはワクワクドキドキ。肉屋のチーズはどんな味がするのでしょうか。
他人の物が欲しくなるのは人間の性(さが)なのかもしれません。大人も子どもも少なからずそういった傾向を持っているものです。
隣の芝生は青いと言いますが、憧れている物がほんとに自分が欲しい物なのでしょうか。この絵本はそんなお話。