この絵本の内容紹介あらすじ

元気がつまった28ページ。
いきなり始まるこの絵本は、まさに絵本的。
気持ちがリレーされて「のでのでので」
状況もリレーされて「のでのでので」
子どもの表情がイキイキしているのは、何の制約もなく、自由にあふれているから。
ことばと気持ちがリズミカルに響きあっている絵本です。

絵本「のでのでので」の一コマ

五味太郎さんからのメッセージ

地面に穴をほっていたら、ヒゲの爺さんがやって来て「おぬしはなにゆえにかような穴をほっておるのじゃ?」と聞かれたので「ええと、ワニを飼うための水槽をつくるので穴をほっております」と答えたら、「おお、その“ので”の使い方は正しい。学問的には理由、原因を表わすべき場合の接続助詞ということだ。ではごめん」と言って去って行った。どうやらその人はかの大言語学者・金田一京助先生であったような気がする。
「のでのでので」誕生の信じ難い秘話である。たしかに信じ難い。