この絵本の内容紹介
戦時中に日本に落とされた爆弾(不発弾)が主人公の物語です。土の中でずっと一人ぼっちでしたが、ある日一匹のもぐらと出会います。不発弾は日本の民家が立ち並ぶまちに落とされるのを嫌がったことから、爆弾の仲間たちから「よわむし」扱いされます。不発弾は、その話をもぐらに聞かせます。はたして、不発弾は本当によわむしなのでしょうか。もぐらは、そうは思いません。やがて、不発弾の身に危機が迫ったとき、もぐらは彼のために親身になって行動します。そのとき地上では、不発弾の近くに暮らす家族が、空襲の怖さを語り合っていました。不発弾ともぐら、そして避難した家族を通じて、戦争の悲惨さ、愚かさをあぶり出します。