この絵本の内容紹介あらすじ

「あいたい」とおもっているのは きみだけじゃない!
プレゼントだって きみにあいたがっているんだよ。

大切なプレゼントを、もっともっと、抱きしめたくなる--
「くま」と「ぱんだ」のあいのこ「くまぱん」が体験した聖夜の大冒険。

クリスマスプレゼントになるため、ぬいぐるみたちは、人前で動かない、しゃべらない練習をしています。
ところが、いちばん最後に作られたぬいぐるみの「くまぱん」は、その練習がとっても苦手!
それでもくまぱんは、クリスマスプレゼントになるために、サンタさんに内緒でこっそりと……!

やんちゃなくまぱんと、優しくて心配性なサンタさんと、プレゼントを信じて楽しみに待つ子どもが織りなす、心温まるクリスマスのお話です。

* CHICORA BOOKS 編集部からのコメント *

クリスマスには、日本でも多くの子どもたちがサンタさんからのプレゼントを楽しみにしながら眠りにつきます。
そんなふうに「子どもたちがプレゼントに会いたがっている」という光景は、もはや世間では常識になっているかもしれませんね。

でも、ちょっと目線を変えて「プレゼントたちがどう思っているか」ということに思いを巡らせてみましょう。

……もしかして、プレゼントたちも子どもたちに会いたいって思っているのかな?
……そして、こんなことやあんなことをがんばっているのかな?
……時にはたいへんな事件に巻き込まれたりしちゃう?!

この絵本には、今までほとんど語られてこなかった「プレゼント側の気持ち」が、とってもリアルで躍動感いっぱいのシーンを通して描かれています。

プレゼントたちが子どもたちの元にたどり着くまでのいろいろなできごとや感情を知ったら、子どもたちはより一層、プレゼントに会えたしあわせを強く感じ、長く抱きしめ続けることになるのでしょう。

いちばん大切なのは「手に入れること」よりも、「手の中にあるものをもっと抱きしめること」なのかもしれません。

たくさんの愛情を込めた子どもへのプレゼントに、本作を添えてもらえたら、それはもう、この上なくしあわせです。