この絵本の内容紹介
森のなかの、ふしぎな出会い。
日本語と英語でつづる、のびやかで、心あたたまる絵本。
人よ、森に還ろう。八ヶ岳のふもとの森で、薪ストーブをこよなく愛しながら暮らすエッセイストとアーティストの静かな語らいから生まれたお話です。
世代や血縁のつながりのない人同士が出会い、ひかれあい、「あえて選んで」つながりあい、心を寄せ合って暮らす「家族」のありようを、和英対訳の文章と、国籍を超えた作風でおおらかに描きます。
薪ストーブをこよなく愛しながら、愛犬と静かに暮らすおじいちゃんの生活は、ある日を境に一変します。同居を始めた縁も ゆかりもない若いカップルには、やがて赤ちゃんが生まれます。いつの間にか、四人と一匹は、「家族」になって暮らし始めました。
薪になる枝や幹を授けてくれる森の木々。夏の間に薪づくりに汗を流し、家の外にきちんと薪を積んで、太陽で乾かす、丁寧な暮らし。ストーブで薪を燃やした火がもたらす暖かさ。薪ストーブで煮込んだスープの深い味わい。血縁のない人たちが、あえて選んでつながりあう、美しい暮らしのお話です。