この絵本の内容紹介あらすじ

太陽に向かってバンザイ。
これが太陽への挨拶です。

今日は、犬のルルと一緒にお出掛けします。
自転車を漕ぎながら、ルルがその前を走ります。

友達も合流し、花畑の道を通り抜けます。花畑は、花のいい香りが溢れています。

絵本「太陽といっしよ」の一コマ

そして、大きな木の下で一休み。木漏れ日が、ゆらゆらと地面を優しく照らします。

それから森に入ると、シカやウサギやタヌキやキリンやたくさんの目が見つめています。

絵本「太陽といっしよ」の一コマ2

その森で、とっても楽しいピクニックを始めました。色とりどりの弁当を広げます。

お昼を済ませると、今度は隠れんぼです。鬼役が目を閉じて数える間に、みんなはバラバラに隠れていきます。

ところが、気付くと森は不気味な霧に包まれていました。ズシンズシンと地響きを立てて恐竜までも現れます。

怖くなってルルと一緒に逃げ出すと、残っていたのは自分の自転車だけ。友達の自転車はありませんでした。

夕陽に燃える森を背に、全速力でペダルを漕ぎます。


少年の視点で描かれた絵本です。コントラストの強いイラストと短い文章をテンポ良く読み進めていくうちに、一人称視点で描かれているからでしょうか、不思議な世界に迷い込むような錯覚に陥ります。

この絵本は、著者:新宮 晋氏の子どもの頃の思い出をもとに描かれました。

子どもの頃、家に錆だらけの自転車が一台ありました。そして、その自転車で世界中どこへでも行けると信じていました。大の仲良しの雑種の犬と自転車と、毎日が冒険と発見の連続だったと新宮氏は言います。そして、思い出の中では、いつも太陽が一緒だったのです。