この絵本の内容紹介あらすじ

働き者で正直な八つぁん、ふだんは「がらっ八」やら「八公」なんて、よばれています。正月休みでひまにまかせ、ご隠居のところへやってきたところ、珍しい新年飾りと掛け軸が! ほめことばのひとつも言えるようになって、「八五郎さま」と呼ばれてみたいってんで、柄にもないことをしてみるものの、なんともトンチンカンなことに!

お正月には、特別な空気があります。
寒さばかりでなく、ぴりっと気持ちのあらたまる清新さ。
八つぁんも、髪結いにいき、おろしたての半纏を着て、新年のあいさつに出かけます。
大家さん、ご隠居さん、大工の棟梁、お寺の和尚さん、小唄のお師匠さん……。

それぞれのお正月を祝う思いが、装いや家のしつらえ、町内のにぎわいのなかに表れています。