この絵本の内容紹介あらすじ

遊びでやっているくらいならちょうどいい賭け事も儲けようと思って始めると身を滅ぼすというお話です。

あるところに蕎麦の大食いが得意な清さんという男がおりました。その気になれば、蕎麦を四十枚も食べる清さんのあだ名は「そば清」。

ある日、蕎麦屋の常連のお客さんが清さんに賭け事を提案します。
清さんもこの蕎麦屋の常連。いつも十枚もの蕎麦を食べる清さんの食べっぷりを見て、十五枚食べれるかどうかを賭けようと提案します。

清さんは「そうですねえ・・・十五。こりゃあたいへんだ。」と言いつつも賭けに乗り、しまいにはペロッと蕎麦を平らげてしまいます。

清さんが帰った後で蕎麦屋の親方が感心しながら「そば清」の噂を常連のお客さんに聞かせます。
やられたと思った常連のお客さんは賭けの負け分を取り返そうと清さんに改めて賭けを提案することに決めたのでした。

清さんが蕎麦屋にやってくると常連のお客さんは五十枚で五両はどうだと賭けを提案します。
でも、清さんは別の蕎麦屋で十枚を食べたばかり。しかも、四十枚は自信があっても五十枚となるとそう簡単にはいきません。
困った清さんは別の日に改めて賭けに挑むことを約束しますが、それ以来、この蕎麦屋から足が遠ざかってしまいます。

ところが、信州の蕎麦の本場で仕事があった清さんは、そこでひょんなことから秘策を見つけます。そして、蕎麦の大食いの賭けに挑むのですが……。

賭け勝負の行方はどうなってしまうのでしょうか。最後は、どんでん返しのオチが待っています。どんな遊びもほどほどにといった教訓が込められたお話です。