この絵本の内容紹介あらすじ

佃島とマンションの間にあるレンガのまちはで、ともだちになった、たつやとゆたか。毎年ある佃島のぼんおどりに出る約束をした二人の友情と、東京の下町である佃島の独特なくらしぶりを子どもの目を通して描きます。

「きのぼりとかげへおくりもの」「ぎんのなみおどる」に続く、くらしの絵本第3巻。

【冒頭ページ紹介】

絵本「とおかおくれのぼんおどり」の一コマ

たつやは、しらない子にあった。ゆたかってなまえの子だった。
ひっこししたきたばかりなんだって。まだ、ともだちいないんだって。
たつやが、「あそぼうか」っていったら、ゆたかが、うれしそうにこっくりした。
「ぼくんち、こいよ。すぐそこだよ」って、たつやがいったら、おかあさんが、ここよりとおくは、いっちゃだめっていったんだって。
それで、ふたりは、レンガのまちであそぶことにしたんだ。レンガのまちは、たつやのいえとゆたかのマンションのあいだにあるんだよ。
「ここにいれば、あめがふってもぬれないね」